まさしコラム

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さだまさし書き下ろしエッセイを、毎週お届けします。どうぞお楽しみに!

#17 お正月ご挨拶


明けましておめでとうございます。
長崎の我が家の雑煮は鶏出汁です。九州は白味噌のお雑煮が多いのですが、長崎は天領で、江戸からの移住者が多かったからでしょうか、今でも江戸前の鶏出汁の家が多いのです。
大晦日になると、母がお節料理を作りつつ、昼間っから鶏ガラをコトコト煮てお雑煮用の出汁を取り、そのお出汁でまず年越し蕎麦をいただきます。
その頃テレビではNHK紅白歌合戦。聴く、見る、というより「点けている」という感じでした。余程のことがない限りこのルーティーンは変わりません。
昔大晦日の紅白歌合戦は午後9時からの番組でしたので子供たちには「夜中の番組」でした。大きくなってから「レコード大賞」から「紅白歌合戦」まで賞をとった歌手がわずか数分のうちに何故移動できるのか謎でした。「パトカーが先導する」という話でしたが、自分自身がヒット曲を頂戴して「レコ大」→「紅白」の移動を実際に体験してみると(大賞受賞者でなかったせいでしょうか)パトカーの先導はなく、信号も青だらけにならず、張り切って頑張るタクシーの運転手さんの努力だとわかりました。プロならではの最短の道を、ものすごい速さで抜ければ大晦日のその時間なら車も人も少なく、あっという間に辿り着けるものなのだと驚いたり感心したりしたものです。
その割には2021年の年明けは有楽町からNHKまで30分以上かかって番組に遅刻し「年の初めは小野文恵」になってしまいましたが(笑)今年は移動がないのでありがたかったです。
さてカウントダウンにご参加の皆様も僕もこのところ毎年徹夜ですね。なかなか昔のようにのんびりとした大晦日→元日を寝ころんで過ごすことはできなくなりました。2年続けて紅白に「特別枠」で招待されましたので「さだまさしは頑張っているなぁ」と言ってくださる方が多く、ありがたいことです。本来紅白歌合戦に出場するのであれば現場に行く、というのが僕の主義なのですが「白組出場」ではなくゲスト枠でしたし、一昨年コロナ禍で紅白自体の演出も「全員集合」ではなくなりましたし、昨年も「中継」を前提としてご招待いただいたのでそれに甘えて国技館から「道化師のソネット」を聞いていたいたわけです。思えば不思議な時代になりましたね。
でもカウントダウンコンサートを行っている僕にとってはとてもありがたいお誘いでした。
さてこうして新しい年が始まりました。今年はなんと70歳の節目ですね。自分でも驚きます。さいたまスーパーアリーナで「還暦」コンサートをやった日からこの春で10年になります。今年は大きなコンサートは予定していませんが、自分なりに新しいことにチャレンジしてゆきたいと考えていますよ。身体を大切にしながらまだまだ走り続けます。
今年も「新しい扉を開け続ける」さだまさしにどうぞご期待ください。
あなたにとって今年が良い年になりますように!さあ、スタートですよ!